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#思考整理備忘録
2020-09-26 15:14:55
開けるということ
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こんな小言が言いたいわけではない。けど、無性に腹が立ったので記しておく。

お客様が帰ったあと、その棚を直しにいった。ビニールが取られて、そのままになっている写真集を見つけた。その写真集は敢えてカバーがしてあり(お店側がしたのではなく納品の段階でそうなっている)、中が見えないようになっている。その写真集の内容からしてそれは買ってくれたくれた人のみが見られる写真群。撮っている人と写っている人の大切な時間が収められている。それを軽率に開けられた気がして無性に腹が立った。

うちの本の多くは手に取ってみられるようになっている。それだってほんとうは袋に入れたままにしておきたいのだってたくさんある。店にある本はほとんどがサンプルではなく商品なのだ。それでもこうして置いているのは、やはり写真集は手に取ってみてもらいたいという思いがあるからだ。店舗だからできることだと思っている。

その中で袋に入ったままのものがあるとして、どうしても見たいならどうして一声かけてくれないのだろう。なぜ勝手に開けて、ましてそのままにしておいたのだろう。そんなこともいちいち言わなければわからないのか。

本屋を身近に思ってほしい。それはずっと思っていることだ。ほとんどの方が丁寧に見てくれているのを知っている。けれど本をぞんざいに扱う人は一定層いる。その事実が心底かなしい。どうしたらいいのかわからない。1から10まで書いたものを貼っておく?そんなナンセンスなことをしなければいけないの?そうしたらここは私の店ではなくなる。

本屋は本をお客さんへ届けるのが仕事。その本がここに並ぶまでに、著者をはじめたくさんの方が考え思い悩み、かたちにしてここまできている。お客様にしてみればちいさな行為だったと思う。それこそ言うに及ばないくらい。けれど勝手にいろんな人の思いが踏みにじられたような気がして居ても立ってもいられなかった。くやしい。

2020-08-08 17:51:05
面倒くさいこと
面倒くさいこと

本屋に慣れている人、いない人をひとくくりに分けることは出来ないが、例えば二人で来店されたとき、入るや否や特に何も言わずお互いがお互いのペースで棚を見ていく人たちがいる。一緒に来たが、ここでは一人ひとりの時間を楽しむのである。しばらく店内を堪能してくれたあと、ようやく口を開き気になった本をすすめたり一緒に見たりする。あぁ、とても良いなぁと思う。

反対に片方が興味のない場合(二人とも興味がない場合)、本来それぞれにペースがあるにも関わらず、横から覗いたり喋りながら見ていくことが多いように思う。それでは本に対して集中力が削がれてしまう…と遠巻きに見ながらそんなことを思ってしまう。いや、そんな風に見られているとその人たちが知ったらいい気はしないだろう…。

本屋の過ごし方なんてその人次第だ。好きに過ごしてくれ。そんな気持ちと小姑のような気持ちが交錯してしまう。何はともあれ、リアルに店に足を運んでくれてありがとうございます。

 

同じ記事に書くことではないが、どのみち面倒なことを書いているので一緒にしてしまう。

 

今日、インスタに写真や本に触れるのは面白いというようなことを書いた。そしてそのあと、この機会に写真や本に触れてほしい と書こうとしてやめた。この場合の触れるはもちろん直接写真に触れることを意味してはいない。画面越しではなくちゃんと作品の前に立って対峙することや、本に書かれている文章をページをめくりながら読むことを意味している。大多数の人はそんなこといちいち言わなくてもわかっているよと言うだろう。けれど、以前比喩表現をしたときに言葉の通り受け取られたことがあり、1~10までつぶさに説明しなくてはいけないのかとげんなりしたことがあった。それが思い出されたのだ。

 

自分がもっていない語彙や表現を広げてくれるのが本や写真だと思っている。このご時世その所作を教えてくれる先輩みたいな存在はどんどん減っている気がする。多種多様な先輩がそこかしこに居るのが本屋の良いところだと思っている。こんな風にチクチクと面倒くさいことを言う店主の話なんか聞かず、自分に合う先輩を自分で見つけて出会ってほしい。

 

なんのこっちゃっというまとまりのない思いも記さなければなかったことだと駄文を載せておく。

 

追記:そんなことを思っていたが、たのしそうに本を見ながらおしゃべりをしていた二人がしばらくして、各々に選んだ本をレジに持ってきた。しかもレジ前に置いていた届いたばかりの本をふっと手にしてこれもと買ってくれた。なーんだ、私がブツブツ言わなくてもこの場所が勝手に楽しみ方を示してくれていたじゃないかと自分の浅はかさが急に恥ずかしくなった。ごめんなさい。。そしてありがとうございました。この場所にいちばん教えられているのは私だ。

 

2020-08-01 14:44:48
本を手に取る
本を手に取る

友だちに連れてこられ、まったく小店に興味のないお客様にどうやって興味を持ってもらえるか…。まったく期待していなかった店で、自分にとって大切な本と出合うことができたら、どんなに喜ばしいことだろう。せめて両手で持ってとか色々思うことはあるけれど、さっきまでただ突っ立ているだけだったのに、片手でその本をめくりながら一時集中して読んでいた姿に、それでもいいやと思えた自分がいた。結局何も買わずに出て行ったが、自分で気になった本を手に取ってページを開き、文字を追う。それがその人に残っていたらうれしいなと思う。言葉を尽くして説明するより、大げさなことでは決してないが本屋という場を体験してもらう。ただそれだけ。そしてこれがリアルな場を持っている本屋の役割でもあるよなぁと思ったりした。

2020-07-25 14:07:18
距離が生む断絶
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本来ならオリンピックが開催されていた。この数週間、東京をはじめとする都市部での感染が拡大している。そんな中、オリンピックに合わせた4連休がはじまった。GO TOキャンペーンと共に。連休としては圧倒的に県外からのお客様は減っているが、それでも明らかに県外の方だなぁというお客様が見受けられる。お店はそれに対して何も言えない。

 

移動する人は移動するのだ。でも今は移動しない方がいいだろうと思っている私は東京へは行かない。そうなったとき、ひとつの気づきがあった。これまで、回数はそう多くないが仕事に託つけて東京に見たい展示やイベントがあると行っていた。だから東京の展示情報など、意識してみていたように思う。行こうと思えばいくらでも行けたからだ。しかし、今は行きたくてもただ展示をみるだけで行くことは出来ない(もちろん個人的考えだが)。

そうなったら、どうせ行けないのだからと、情報を追わなくなった。見れば行きたくなる、けど行けない。なら単純に見なければいい。それはどこか仕方がないとあきらめる気持ちが大きい。

そして、この気持ちは遠い昔に知っていると思った。いま居る場所が息苦しくても逃れることが出来ず、ならばじっと耐え、あきらめ、その場に馴染んでしまう方がラクだという気持ち。生ぬるくつまらない平凡はあるかもしれないけれどそれが嫌で嫌で、苦しくてこの街を出たのだった。

 

話が逸れたが、どうせ行けない、見れない、あこがれた都会とは違うとあきらめ、自分たちとは関係ないと断絶してしまった結果がこの街なのではないだろうか。ちょっと足を伸ばせば展示がやっていたり、イベント事があったり、そもそもお店も多い。自分の興味を刺激して、新たなカルチャーに出合わせてくれるそれらは、そこにいる人たちの特権だったのかもしれないといまかなり卑屈に思ってしまう。

そういう気持ちになってしまえば、いくらこちらが提供しようと自分とは関係のないものであるから受け入れることはない。そっち側の気持ちに自分がなったことではじめて気づくことだった。関係ないこととして見なければいい。これが積もり積もっていけば簡単に分断が起こってしまう。こういうことだったのかとハッとしたと同時に簡単にそっち側にいってしまうことが怖い。感覚は研ぎすませていたい。

 

2020-06-18 11:52:39
表記
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ちょっと写真をプリントしに某量販店へ行った。

そこは窓口で受付をするタイプと簡易機械でするタイプがある。機械は3種類並んでいた。その日、2Lサイズ・半光沢のプリントをつくりたかった私は、その中からどれにしようと悩んでいた。機械の上には、L、2L、KGとか光沢、半光沢とか分割、フォトフレームなどが作例とともに飾ってあった。その中で作例も半光沢のもので2Lができると書いてある台を選んだ。

タッチパネルで選んでいく。あれ、光沢・半光沢を選ぶ項目がないままお会計まで進んでしまった。これは何か違うぞとスタッフの方を呼ぶ。一旦キャンセルをして、もう一度その人は私がやったおなじ流れで行っていく。途中でとまり、ちょっと待ってくださいねと違う台をいじり出す。結局、半光沢はこちらの機械ですね。と言われた。しかし、できるサイズはLのみとのこと。それだけ告げてその人は去っていった。

 

んー、2Lの半光沢はどこいったよ?

窓口でしかできないならそう書いておいてほしいし、作例とかのPOPをつくるのも大いに結構。ただ、正しい情報を載せてください。必要な情報が埋もれてしまっているPOPはただ混乱させるだけだ。この場所はなにも伝えてくれない。わからなかったらスタッフが案内します!というPOPの向こう側で先ほど対応してくれたスタッフがこちらの迷いなどまるでなかったように業務に戻っている。

正直かなりイライラしながら2Lの光沢をプリントして、その場を去った。なんだかやるせない気持ちになった。。

データで満足のこの時代、わざわざプリントをするってことは結構その写真が大事なんじゃないかと思う。そういう人がプリントって面倒とか、もういいやって思ってしまうような対応だけはしないでほしい。まー私が単に理解力がなかっただけなのかもしれないけど。

 

自分も何かを伝えるという場面がある。そう言ったときに惑わせたりわかりにくかったりならないよう、自戒も込めて。

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