EXHIBITION & BLOG

Event Report
2020-10-16 17:44:36
【展示後記】9/24(木)〜10/5(月)宮脇慎太郎 写真展「霧の子供たち」
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宮脇さんは私が香川に住んでいたときに知り合っています。なので出会って7,8年になります。何者かになりたくてもがいていた頃かもしれません。新潟に戻ってからも細々と連絡は取っていて、行く行く といわれ続け5年。ようやく展示というかたちで来てもらうことができました。

展示は四国の秘境・徳島県の祖谷という地域を撮影したものです。コロナ禍ということもあるが、四国と新潟はなかなか遠いので見てくださる方にとっても、知らない土地の暮らしを感じていただけたかなぁと思います。

入ってすぐに、人類学者の今福龍太さんが宮脇さんの写真集に寄せた文章「明日を生きる者よ、このすべてを受け継ぎなさい。霧の風景はそう私たちに告げる。私たちは、光を求めてゆく霧の子供なのである。」を切り文字として象った作品も飾らせてもらいました。お客様が、霧が立ちのぼっていくようだ とおっしゃっていて、これを飾って良かったなぁと思いました。

 

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そして、久しぶりに店頭にお客様を入れてのトークイベント(席数は6席のみで)+zoom配信。

宮脇さんの写真集を発行しているサウダージ・ブックスの編集者、アサノタカオさんがトークのお相手として来てくださいました。アサノさんとも香川時代に知り合っており、ほんとうに久しぶりの再会。香川時代にお世話になった方々が新潟の私のお店に集っている。まったく会わなくなってしまった人やまったく違うことをしている人もいる。そんな中、ある同じ時期、同じ地域に暮らしていた我々が、今も変わらず同じような仕事をして、その延長でこうしてまた集まれたことは、なんでもないことのようで、すごいことなんじゃないかと思う。だからその光景が不思議で、でもすごく嬉しかったんです。

トークは、祖谷の写真からローカルで写真を撮っていくこと、どんなものを撮りたいかなど、地方に居るからこそ感じている思いなどを知ることができました。撮っている場所に住むことで、フェアな関係でいられるというのは何だかこっちに戻ってきて少しわかった気がします。

 

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翌日、お店を開けるまで新潟を観光。と言っても、2人(主にアサノさん)の行きたい場所のチョイスが絶妙で。私自身、まだまだ知らない新潟の姿があると気づかされました。とても勉強になりました。

 

コロナ禍で来ていただくことにお互い不安がありましたが、やはり直接会って話をすることの楽しさや確かさを強く感じられました。開催できて良かったです。これまでの日々を振り返ったりして感傷的になっていました。。笑

宮脇さん、アサノさん、ご協力いただいたみなさま、来てくださったみなさま、ありがとうございました!

2020-09-22 20:09:30
【展示後記】9/19(土)〜22(火・祝) Asako Ogawa EXHIBITION「 〜 」
【展示後記】9/19(土)〜22(火・祝) Asako Ogawa EXHIBITION「 〜 」

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声をかけたのが8月の終わり。どことなく不安げで揺れていた愛咲子ちゃんは悩みながらも「やる」方向へかじをきってくれた。そこに至るまでのことは展示の案内に詳しい。

短い期間の中で試行錯誤し、準備し、展示案をつくってきてくれた。妥協なく、いま出来ることを考え続けてくれた。悩みながらも良く手を動かし、思いをかたちにつくり出す人だなぁと思った。会うたび顔がしゃきっとしてきたように思えた。

 

初日、細かな準備を整えオープンを迎えた。初めての展示。どうして良いかわからず所在無さげに佇んでいた。そんなとき、愛咲子ちゃんのお友達が展示を見にきてくれた。学生時代の友人のようで、久しぶりの感じだ。展示をゆっくり見たあと感想を話しはじめてすぐ、泣きはじめてしまった。その姿をみて愛咲子ちゃんも泣きはじめた。コロナに翻弄されている人は思っているより多い。その揺れる気持ちが共鳴したのだと思う。二人にティッシュを渡しながら、この展示をいまできて良かったと確信した。この半年をうまく言葉やかたちにすることができないとき、その裸一貫で表現したそれをみて、人は心が動かされる。

 

2日目は、夕方から在廊してくれた。愛咲子ちゃんの友だちが展示を見て何か感想を言いたそうにみえた。でもお互いどこか照れくさく、それをもどかしく思った。そのことを伝えると、感想BOXを設けようとなった。感想を伝えたい人も、その場で言いたい人も、自分の中で咀嚼したい人も色々いる。展示という空間の面白さや難しさを感じているようだった。帰り際、反省会のように今日はこんなだったねと話し、また明日と別れる。

 

3日目、早速感想を書いてもらうBOXを用意していた。書いてもらう紙も少しいびつなかたちにしたり工夫を忘れない。そしてお花を差し入れてくれた方々のお花をどんどん店内に追加していく。展示空間が少しずつアップデートされていく。折れてしまった花や葉っぱもそっとどこかに置いたりする。そのさりげなさが何ともいえず良い。展示作品は愛咲子ちゃんが住んでいる家から撮られたものも多く、家をシェアしている友人達が来て一緒に見ているとき、その3人の空気感がとても良かった。そして、自分も普段見ている風景だから、不思議な感覚ですと言っていた。こんな風にかたちになって嬉しいとも。

 

あっという間に最終日。3日目くらいから、来てくれた人に声をかけたり、展示や今の自分についてを語ることが増えてきた。来てくれた人にステッカーを渡す姿もぎこちないけど様になってきた。同じような境遇の人が来てくれて、泣きそうになったと言っていた。でも少し先の未来で、また会いましょうと話す2人の姿は頼もしかった。もう顔つきが全然ちがう。顔だけではない、展示が始まるまで先のことについて不明瞭だったが考えがどんどんクリアになって、未来のことを語っている姿をみて、あぁ暗闇から抜けたなぁと思った。

 

たった4日の展示。準備を入れても3週間弱。その短い期間 、ほんとうによく頑張ってくれたと思う(なんだかとても偉そうだが…)。不安で仄暗い闇の中にいた愛咲子ちゃん。その背中を少しだけでも押し上げられていたならうれしい。そしてそれは紛れもなく、愛咲子ちゃん自身が動いて掴んだものだ。その力を信じていてほしい。何かを表現することは自分自身を救うことにもなる。それを体現してくれたような日々だった。私自身、勇気をもらえた。表現することを信じて良いのだと。

 

打ち上げで自分のやりたいことをまっすぐに語ってくれた愛咲子ちゃんの姿は忘れがたい。そう言えるようになって良かったと心から思う。もう大丈夫。

この展示を受けてくれて、ありがとう。

2020-09-22 18:30:38
【展示後記】7/23(木・祝)〜8/17(月) 植本一子 写真展「うれしい生活」
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過去の展示を確認してみると、2016年の同じ時期に一子さんの展示をしていました。えっ!もう4年!?と月日の早さに驚いてしまいます。今回、一子さんの来潟はかなわなかったけれど楽しみにしてくださった方も多く展示のみ開催することにしました。

 

一子さんの10年の日々は、コロナ禍で見るとまたグッときます。お客さんもじっくりゆっくり見てくれていました。写真展はもちろん、日記を綴った各腫書籍も好評でした。

 

そして、初zoom配信!ドキドキでしたが少数精鋭の優しいみなさんのおかげで、和やかにお話ができました。ご参加いただきありがとうございました。

 

開催するか迷いましたが、この機会に展示することができてほんとうに良かったなぁと思いました。

一子さん、ありがとうございました!

2020-09-14 19:58:41
【展示後記】6/20(土)〜7/13(月)内藤雅子 写真展「きょうのまのけしき」
【展示後記】6/20(土)〜7/13(月)内藤雅子 写真展「きょうのまのけしき」

 

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コロナ禍、前回の展示から約3ヶ月ぶりの展示でした。内藤さんの展示は当初予定になかったものです。4,5.6月の展示を延期せざるを得なくなりぽっかりと空いてしまったこの時期、展示をするつもりはありませんでした。

そんなとき、内藤さんがSNSである公募展のようなものに参加し、レビュアー賞を獲ったというポストを発見。…ということはまとまった作品がもうすでにあるのでは?と頭に浮かんだ。でも時期的なものもあるし、どうだろう…と悩んだが、まずは相談してみようと連絡を取り、翌々日くらいに打合せをすることに。事務所に伺うとすでに額装された写真が数点ありました。しかも新潟で撮られた写真。というのも、ちょうど自身のWEBSTOREをつくり、額装写真を販売しようと思っていたそう。いける!そう思い、改めてこれらで展示をとお願いをした。お願いから2週間後くらいには展示がスタートしていたので、タイミングというのはあるんだなぁと実感。

展示は、新潟で撮影された「きょうのまのけしき」と仕事で10年通っている愛媛の写真を飾ってもらいました。新潟の写真は、見にきてくださった人にとっても馴染みのあるものが多く、家に居ることも多くなっていたので、すっと日常に溶け込んでいました。愛媛の写真は、こうして並べてみてわかったことですが、その土地土地の空気感というのがあるのだなぁと気づかされました。

今回、新潟の写真の額装を「INCH FRAME WORKS(インチフレームワークス)」さんが手がけてくれ、それぞれの写真にあったフレームをつくってくださいました。(納期短い中、ありがとうございました!)

額装作品は手頃なサイズと価格ということもあり、たくさんの方の元へ渡っていきました。ありがとうございます。みなさんの生活のまのけしきになっていたら良いなと思います。

 

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店内では、愛媛の「無茶々園」さんのジュースやゼリー、ドライ商品なども販売させていただきました。こちらも好評でした!

 

そして何より今回の展示で感じたのは、内藤さんの人望の多さでした。展示の案内から、来てくださった方々へのフォローや気遣いなど、ほんとうに学ぶことが多かったです。普段、新潟でカメラマンとしてバリバリ働く彼女の強さが見えました。週末は在廊もしてくださっていたので、内藤さんに会いにきてくれる方がたくさんで、賑やかな店内で、みなたのしそうでした。

きっとコロナで自粛している人も多かったので、ちょっと外に出る口実にもなっていたのかなと思います。写真をみたり、ちょっと誰かに会って話すことの大切さと必要を感じました。

この時期、新潟の作家を紹介する機会を設けられて良かったし、それに120%で応えてくれた内藤さんには感謝しかないです。ありがとうございました。

 

2020-04-26 00:08:47
【展示後記】3/20〜4/23 Takaaki Mizusawa 写真展「自私」
【展示後記】3/20〜4/23 Takaaki Mizusawa 写真展「自私」

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今回、新型コロナの影響で思うようにお客様に見てもらえない中、展示を行っていただき、まずはミズサワさんありがとうございました。

ミズサワさんは妻・陽子さんを付き合っている頃から結婚、妊娠時期、そして現在までずっと撮っていらっしゃいます。今回は第一子妊娠時の写真をまとめた写真集をつくろうと思っているという話から、ならばその発売に合わせて展示をしましょうと提案しました。ミズサワさんの写真は「LIGHT」の活動を通して、数年前から見させていただいているので、どんどん写真で表現したいことがクリアになってきているのだろうなと思っていました。

「自私」はミズサワさんの揺れるこころが映し出されていると思います。陽子さんと出会ったことで、彼女が人生の生きる意味となったミズサワさんは失うかもしれない不安と独占欲に支配されつつも、愛おしさと幸せの日々を行き来します。なので写真には、一見すると穏やかで幸せな陽子さんが写っています。なので風景の写真にこそ、そのゆらぎが写っています。何を撮ってもどこかに陽子さんの姿をみてしまいます。

正直自分ならそのまっすぐに向けられるレンズに耐えられなくなるかもしれないと思いました。それくらい陽子さんへの執着を感じます。自分のものにしたいと。

 

今回、展示と写真集に合わせ文章をまとめたZINEの制作も同時並行して行われました。それはデザイナーさんがはじめた□pressというレーベルが主導しまとめました。そこには、陽子さんとの出会いから彼女に惹かれ自分の感情が抑えられなくなく過程が事細かに記されています。ミズサワさんにとってそれは多分、はじめて自分の感情や想いを言葉にすることで、これまで写真に潜ませてきたものだったのではないでしょうか。

それを読んだミズサワさんの知人は様々な感想を持ってくれました。みんなが語りたくなる写真や文章というのはひとつしっかりとしたちからがあるなと思います。

ミズサワさんは、はじめはお客さんでした。うちがなくとも何かしら表現することをしていたと思うので安心していますが、こうして見る側から見せる側になったことは、偉そうですがお店としてとても嬉しいことです。

 

ミズサワさんの写真集『自私』と文章のZINE『在心里』は引き続きWEBSTOREにて販売中です。

さらにさらに、YouTubeにてトモ・コスガさんが行っているポートフォリオレビューに近々登場するそうです。

今後が楽しみです。

 

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