EXHIBITION & BLOG

Event Report
2020-09-22 20:09:30
【展示後記】9/19(土)〜22(火・祝) Asako Ogawa EXHIBITION「 〜 」
【展示後記】9/19(土)〜22(火・祝) Asako Ogawa EXHIBITION「 〜 」

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声をかけたのが8月の終わり。どことなく不安げで揺れていた愛咲子ちゃんは悩みながらも「やる」方向へかじをきってくれた。そこに至るまでのことは展示の案内に詳しい。

短い期間の中で試行錯誤し、準備し、展示案をつくってきてくれた。妥協なく、いま出来ることを考え続けてくれた。悩みながらも良く手を動かし、思いをかたちにつくり出す人だなぁと思った。会うたび顔がしゃきっとしてきたように思えた。

 

初日、細かな準備を整えオープンを迎えた。初めての展示。どうして良いかわからず所在無さげに佇んでいた。そんなとき、愛咲子ちゃんのお友達が展示を見にきてくれた。学生時代の友人のようで、久しぶりの感じだ。展示をゆっくり見たあと感想を話しはじめてすぐ、泣きはじめてしまった。その姿をみて愛咲子ちゃんも泣きはじめた。コロナに翻弄されている人は思っているより多い。その揺れる気持ちが共鳴したのだと思う。二人にティッシュを渡しながら、この展示をいまできて良かったと確信した。この半年をうまく言葉やかたちにすることができないとき、その裸一貫で表現したそれをみて、人は心が動かされる。

 

2日目は、夕方から在廊してくれた。愛咲子ちゃんの友だちが展示を見て何か感想を言いたそうにみえた。でもお互いどこか照れくさく、それをもどかしく思った。そのことを伝えると、感想BOXを設けようとなった。感想を伝えたい人も、その場で言いたい人も、自分の中で咀嚼したい人も色々いる。展示という空間の面白さや難しさを感じているようだった。帰り際、反省会のように今日はこんなだったねと話し、また明日と別れる。

 

3日目、早速感想を書いてもらうBOXを用意していた。書いてもらう紙も少しいびつなかたちにしたり工夫を忘れない。そしてお花を差し入れてくれた方々のお花をどんどん店内に追加していく。展示空間が少しずつアップデートされていく。折れてしまった花や葉っぱもそっとどこかに置いたりする。そのさりげなさが何ともいえず良い。展示作品は愛咲子ちゃんが住んでいる家から撮られたものも多く、家をシェアしている友人達が来て一緒に見ているとき、その3人の空気感がとても良かった。そして、自分も普段見ている風景だから、不思議な感覚ですと言っていた。こんな風にかたちになって嬉しいとも。

 

あっという間に最終日。3日目くらいから、来てくれた人に声をかけたり、展示や今の自分についてを語ることが増えてきた。来てくれた人にステッカーを渡す姿もぎこちないけど様になってきた。同じような境遇の人が来てくれて、泣きそうになったと言っていた。でも少し先の未来で、また会いましょうと話す2人の姿は頼もしかった。もう顔つきが全然ちがう。顔だけではない、展示が始まるまで先のことについて不明瞭だったが考えがどんどんクリアになって、未来のことを語っている姿をみて、あぁ暗闇から抜けたなぁと思った。

 

たった4日の展示。準備を入れても3週間弱。その短い期間 、ほんとうによく頑張ってくれたと思う(なんだかとても偉そうだが…)。不安で仄暗い闇の中にいた愛咲子ちゃん。その背中を少しだけでも押し上げられていたならうれしい。そしてそれは紛れもなく、愛咲子ちゃん自身が動いて掴んだものだ。その力を信じていてほしい。何かを表現することは自分自身を救うことにもなる。それを体現してくれたような日々だった。私自身、勇気をもらえた。表現することを信じて良いのだと。

 

打ち上げで自分のやりたいことをまっすぐに語ってくれた愛咲子ちゃんの姿は忘れがたい。そう言えるようになって良かったと心から思う。もう大丈夫。

この展示を受けてくれて、ありがとう。

2020-09-22 18:30:38
【展示後記】7/23(木・祝)〜8/17(月) 植本一子 写真展「うれしい生活」
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過去の展示を確認してみると、2016年の同じ時期に一子さんの展示をしていました。えっ!もう4年!?と月日の早さに驚いてしまいます。今回、一子さんの来潟はかなわなかったけれど楽しみにしてくださった方も多く展示のみ開催することにしました。

 

一子さんの10年の日々は、コロナ禍で見るとまたグッときます。お客さんもじっくりゆっくり見てくれていました。写真展はもちろん、日記を綴った各腫書籍も好評でした。

 

そして、初zoom配信!ドキドキでしたが少数精鋭の優しいみなさんのおかげで、和やかにお話ができました。ご参加いただきありがとうございました。

 

開催するか迷いましたが、この機会に展示することができてほんとうに良かったなぁと思いました。

一子さん、ありがとうございました!

2020-09-14 19:58:41
【展示後記】6/20(土)〜7/13(月)内藤雅子 写真展「きょうのまのけしき」
【展示後記】6/20(土)〜7/13(月)内藤雅子 写真展「きょうのまのけしき」

 

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コロナ禍、前回の展示から約3ヶ月ぶりの展示でした。内藤さんの展示は当初予定になかったものです。4,5.6月の展示を延期せざるを得なくなりぽっかりと空いてしまったこの時期、展示をするつもりはありませんでした。

そんなとき、内藤さんがSNSである公募展のようなものに参加し、レビュアー賞を獲ったというポストを発見。…ということはまとまった作品がもうすでにあるのでは?と頭に浮かんだ。でも時期的なものもあるし、どうだろう…と悩んだが、まずは相談してみようと連絡を取り、翌々日くらいに打合せをすることに。事務所に伺うとすでに額装された写真が数点ありました。しかも新潟で撮られた写真。というのも、ちょうど自身のWEBSTOREをつくり、額装写真を販売しようと思っていたそう。いける!そう思い、改めてこれらで展示をとお願いをした。お願いから2週間後くらいには展示がスタートしていたので、タイミングというのはあるんだなぁと実感。

展示は、新潟で撮影された「きょうのまのけしき」と仕事で10年通っている愛媛の写真を飾ってもらいました。新潟の写真は、見にきてくださった人にとっても馴染みのあるものが多く、家に居ることも多くなっていたので、すっと日常に溶け込んでいました。愛媛の写真は、こうして並べてみてわかったことですが、その土地土地の空気感というのがあるのだなぁと気づかされました。

今回、新潟の写真の額装を「INCH FRAME WORKS(インチフレームワークス)」さんが手がけてくれ、それぞれの写真にあったフレームをつくってくださいました。(納期短い中、ありがとうございました!)

額装作品は手頃なサイズと価格ということもあり、たくさんの方の元へ渡っていきました。ありがとうございます。みなさんの生活のまのけしきになっていたら良いなと思います。

 

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店内では、愛媛の「無茶々園」さんのジュースやゼリー、ドライ商品なども販売させていただきました。こちらも好評でした!

 

そして何より今回の展示で感じたのは、内藤さんの人望の多さでした。展示の案内から、来てくださった方々へのフォローや気遣いなど、ほんとうに学ぶことが多かったです。普段、新潟でカメラマンとしてバリバリ働く彼女の強さが見えました。週末は在廊もしてくださっていたので、内藤さんに会いにきてくれる方がたくさんで、賑やかな店内で、みなたのしそうでした。

きっとコロナで自粛している人も多かったので、ちょっと外に出る口実にもなっていたのかなと思います。写真をみたり、ちょっと誰かに会って話すことの大切さと必要を感じました。

この時期、新潟の作家を紹介する機会を設けられて良かったし、それに120%で応えてくれた内藤さんには感謝しかないです。ありがとうございました。

 

2020-04-26 00:08:47
【展示後記】3/20〜4/23 Takaaki Mizusawa 写真展「自私」
【展示後記】3/20〜4/23 Takaaki Mizusawa 写真展「自私」

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今回、新型コロナの影響で思うようにお客様に見てもらえない中、展示を行っていただき、まずはミズサワさんありがとうございました。

ミズサワさんは妻・陽子さんを付き合っている頃から結婚、妊娠時期、そして現在までずっと撮っていらっしゃいます。今回は第一子妊娠時の写真をまとめた写真集をつくろうと思っているという話から、ならばその発売に合わせて展示をしましょうと提案しました。ミズサワさんの写真は「LIGHT」の活動を通して、数年前から見させていただいているので、どんどん写真で表現したいことがクリアになってきているのだろうなと思っていました。

「自私」はミズサワさんの揺れるこころが映し出されていると思います。陽子さんと出会ったことで、彼女が人生の生きる意味となったミズサワさんは失うかもしれない不安と独占欲に支配されつつも、愛おしさと幸せの日々を行き来します。なので写真には、一見すると穏やかで幸せな陽子さんが写っています。なので風景の写真にこそ、そのゆらぎが写っています。何を撮ってもどこかに陽子さんの姿をみてしまいます。

正直自分ならそのまっすぐに向けられるレンズに耐えられなくなるかもしれないと思いました。それくらい陽子さんへの執着を感じます。自分のものにしたいと。

 

今回、展示と写真集に合わせ文章をまとめたZINEの制作も同時並行して行われました。それはデザイナーさんがはじめた□pressというレーベルが主導しまとめました。そこには、陽子さんとの出会いから彼女に惹かれ自分の感情が抑えられなくなく過程が事細かに記されています。ミズサワさんにとってそれは多分、はじめて自分の感情や想いを言葉にすることで、これまで写真に潜ませてきたものだったのではないでしょうか。

それを読んだミズサワさんの知人は様々な感想を持ってくれました。みんなが語りたくなる写真や文章というのはひとつしっかりとしたちからがあるなと思います。

ミズサワさんは、はじめはお客さんでした。うちがなくとも何かしら表現することをしていたと思うので安心していますが、こうして見る側から見せる側になったことは、偉そうですがお店としてとても嬉しいことです。

 

ミズサワさんの写真集『自私』と文章のZINE『在心里』は引き続きWEBSTOREにて販売中です。

さらにさらに、YouTubeにてトモ・コスガさんが行っているポートフォリオレビューに近々登場するそうです。

今後が楽しみです。

 

2020-02-11 17:45:57
レポート:2/1(土)山谷佑介 TALK EVENT
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2/1(土)に山谷佑介 ヨーロッパツアー帰国報告展覧会andトーク 2020「I came back home」を開催しました。山谷さんの地元・新潟では幼なじみでよしもと新潟県住みます芸人として活躍する関田将人氏を迎えトークを行いました。

そもそも今回は、山谷さんが暗闇でドラムを叩き、連動するカメラがフラッシュを炊き山谷さんや観客に向けてシャッターが切れ、それが随時パソコンとプリンターを経由して会場にプリントアウトされていくというパフォーマンス作品「Doors」を引っさげ、ヨーロッパツアーを行ったことからその報告会として全国各地をまわるというイベントでした。

店内には、ツアー中に取られた写真、プリントアウトされた3500枚以上の山谷さんや観客。それを選んで持ち帰って飾っている人に写真を送ってもらったという写真を額装して飾りました。

 

トークでは、ヨーロッパツアーの珍道中の話もインパクトがありとても面白いのですが、このシリーズを通して「写真」というものの本質に迫っていく話が絶品でした。パフォーマンスでは、暗い中で山谷さんの残像が強引にまぶたに焼き付けられるわけで、それはきわめて写真的と言える。対象を撮る側である写真家が撮られる側になることで見えてくるものがあり、自分の意図しないタイミングでシャッターが切られることで意識と無意識も浮かび上がってくる。無意識を考えてのことであるのに、イベントのあと送ってもらった写真はとても意識されたものであったりする。そうすることで自己と他者との“コミュニケーション”というものに気づいたという。そして、全てを取り払ってパフォーマンスをした先には写真の暴力性ではなくHappyなものがあったと。この一連がまた次につながっていくのだなぁと感じる。さらに幼なじみの関田さんと話すことで、山谷さんの“カッコつけ”の側面が浮き彫りになり、今回のツアーで一皮剥けたのではという気づきがあったのも面白かったです。

 

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