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写真だけにとどまらず、イラストやディレクションも手がける中村紋子。彼女が写真をはじめた10代のころからつくりたかった自分の中のかわらぬ普遍的な世界。2011年に発表した1部の「Silence」、2部の「Birth」から続く3部作の最後として今年発表された「Daylight」。
本イベントでは、既に出版されている「Silence」「Daylight」に加え、私家版としてつくられた2部の「Birth」も合わせてご覧いただける貴重な機会となります。彼女が一貫して見つめたそれを感じにいらしてください。
「信じたいもの、信じているもの、流れていくものの中に確かにあるもの
恒久的なものを一生懸命さがし、
それを撮ることは宝物をあつめることと同じで宗教のようなものです。
うつくしいもの、かわらないものは、唯一の神様のような存在で、わたしは神様を探します。
どうして写真でうつくしいもの、信じたいものを集めなければならなかったのか
それは世界がまるで本当によくできた幻のように、ずっと感じていたからだと思います。
あまりにも不気味で不安で幻のようだから、私は実証がほしかった。(いまも気持ちは続いている)
青春期からの自己の揺らぎは大なり小なりだれにでもあり、通過してきたものだと思います。
遡りSilenceの中にある一枚は、17の私の人生最初の一枚です。
そこからはじまり、観察を続けてきたけれど、信じているものは変質しなかった。
ただ、もうそれは自分のなかで「絶対」ではなくなりました。
写真は、光を記録していくツールです。万人に与えられる光は日の光。
でも光はそれだけではなく、昼夜も輝き、発信される光もあります。
写真は「今在る」ものだけを記録することができます。
そのことが最近はとても愛しい。
写真のまえに、全てが平等になるきもちがします。
「存在した」というただそれだけです。」
【中村紋子 三部作写真集をみる会】
日時:2018年10月20日(土)& 21日(日)
時間:時間指定で下記フォームよりご予約をお願い致します。
おひとりあたり30分ずつの閲覧時間となります。
10/20①13:00〜13:30 10/21⑪13:00〜13:30
②13:40〜14:10 ⑫13:40〜14:10
③14:20〜14:50 ⑬14:20〜14:50
④15:00〜15:30 ⑭15:00〜15:30
⑤15:40〜16:10 ⑮15:40〜16:10
⑥16:20〜16:50 ⑯16:20〜16:50
⑦17:00〜17:30 ⑰17:00〜17:30
⑧17:40〜18:10 ⑱17:40〜18:10
⑨18:20〜18:50
⑩19:00〜19:30
定員:18名 参加費:500円
申し込みフォームより要予約:https://goo.gl/forms/rGxR06AOrYRTqyro2
【中村紋子 TALK EVENT】
日時:2018年10月21日(日)
時間:18:00開場 18:30〜19:30
定員:20名 参加費:1,500円(三部作を見る会にご参加いただいたお客様は1,000円)
申し込みフォームより要予約: https://goo.gl/forms/6XsW8i1tqja0T1BS2
中村紋子(なかむらあやこ)
写真とイラストを中心に作品製作を行う美術家。2011年に写真集 「Silence」(リブロアルテ)を出版。その後、「潮目」(ポット出版)の企画・制作、多夢多夢舎 中山工房とのプロジェクト「タムタムと、めぐるトワル」などのディレクションに携わる。2018年より自身の作品製作を本格的に再開し、8月に新宿・Bギャラリーにて写真展『光/Daylight』を開催。展示に合わせ写真集「Daylight」を刊行。 http://ayaconakamura.sub.jp