EXHIBITION & BLOG

365日(営業日のみ)
2020-03-23 19:30:22
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油断している月曜日はフラリとお客さんが来てくれる。晴れてはいるものの、店内はまだ寒い。だいたい土日もお仕事だったり自営の方が多く、挨拶のあとにはコロナの影響はどうですか?と話す。みなそれぞれの対策をしながらもじわじわとした影響を感じているようだ。ニュースを見れば日に日に状況は悪化し、見当違いで煮え切らない政府の対応にズンとなる。そしてSNSには心ない言葉がはびこる。先がみえないというのはこんなにも心もとなく疲弊していくのかと思う。だからこそ、このひととき話す時間が大事なのだなあと思う。自分を保つ術を知っているか否かは結構大事なことだ。人と話すことも、こうして書き記すのもその術のひとつなのだろう。

 

no.19

『在心里』Takaaki Mizusawa(□press)

no.18で紹介した写真集と対をなす文章を中心にしたzine。ミズサワさんは当時のことを細かく覚えていて、その描写がとてもリアルなのです。人によって覚えておきたいと思うポイントは違うはず。誰かの記憶に自分のそのときの姿があるというのはときに支えになるよなぁと思います。

2020-03-22 19:45:10
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毎日続けようと思っていたのに、気付いたら2ヶ月以上開いてしまった。その間にあったことがなんだかごっそり抜け落ちてしまうような感覚にこれを書いているいま、襲われている。今日は展示2日目の日曜日ということもあり、作家の友人・知人が多く足を運んでくれた。その中で言葉に記すことについて色々と話したこともあり、こうして久しぶりに書いている。

約2ヶ月ぶりの展示で久しぶりににぎやかな店内。お客さん同士が話している様子を見ていると改めてうちは「場所」なのだなぁと感じた。んー、「入れ物」という感じ。私が展示をしているわけではないし、写真集を出したわけでもない。それを展示して、それを売っているだけだ。その人が在って、ようやくうちが存在できるのだと改めて実感する。

写真集もZINEも会話もどれも大事で作家を知る術である。でも自分のエゴだけでいえば、その中でも展示を見てほしいと思っていた。それはうちが提示できることのひとつだからだ。なので、「展示」に重きを置いて見てくれた人の存在に今日は救われた。

 

no.18

『自私』Takaaki Mizusawa(selfpublishing)

現在、小店で展示中の写真展「自私」。同名の写真集。妻へ強い情念を抱きながら撮られる写真は一見すると幸せなひとときが写し出されている。レンズ越しに交わされる視線はその関係を追体験させるようなものであり、密な関係を感じさせる。よくよく見ていくと、日常のひとこまの妻が写っていない写真にもどこか妻へのドロリとした想いが写されていることに気付くのではないだろうか。誰かを強く想うことが具現化された写真群だと思う。これらの写真に深く深く潜っていってほしい。展示と合わせてぜひ。

2020-01-12 22:44:35
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悪気がないことは重々承知だ。だけど毎度堪えることがある。そのお客さんにとって、近くて便利な本屋は駅横にある大型書店。なので日常的に買う本はそこでになる。うちのような小さな店舗はそんな頻繁には新刊は入ってこないので、早く手にしたいという要望にはしばしば応えられないことがある。たぶんその人にとって、うちは少し珍しい本を買いにくるところ。だから結果としてどこかの本屋で本が売れているのだからいいではないかと自分を納得させる。でも今買ってきたそれをそこの袋から出して見せられるとウッとなる。んー、ちょっと待ってくれたらそれうちにも入るのだけどなと。そういうときはもどかしい気持ちとやるせない気持ちで狼狽し、思わず張り付いたような笑顔になる。

 

no.16

『今日の買い物 新装版』岡本仁/岡本敬子(講談社)

買い物は店へのエールと語る岡本さん。ものを買わなくなった現在、買い物をたのしむ人々は貴重だ。そのものをどこで買ったか、どんな経緯で買ったか、はたまた手に入らなかったなど、ただものを買うだけでなくそこにまつわるあれこれを楽しむことは買い物の極意かもしれない。そしてやっぱり見ただけでなく買って所有するということもひとつ大切なプロセスなのだろうな。みなさんも好きなお店があれば、そこで何か買ってみてくださいね。まぁ、こういうことをお店側がいうのは何ともナンセンスですが…。

2020-01-12 00:38:02
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世の中は三連休。学生時代から通ってくれていたお客さんは働きはじめて東京へ。その後も帰省のときに時々寄ってくれる。有難いことにそういうお客さんは何人もいる。そして今日も新年のご挨拶にと寄ってくれた。しかもお土産などをくれたりして。お茶を飲みながら仕事の話しを聞いたりすると、新しい世界でがんばっている様子が伺えて頼もしく感じた。またこうしてふらっと立ち寄ってくれたら嬉しいよ…そんな思いでまたね〜と手をふり送る。そんな気持ちがほとんどをしめる中、どこかで新しいことにチャレンジし、どんどん進んでいくその姿を羨ましいと思った。いつまでたっても隣りの芝は青く見えるものだ。

 

no.16

『最後の冒険家』石川直樹(集英社)

ここまで違った生き方をしていると、もはや芝は青く見えない。ただただ圧倒されるだけだ。数々の山を制覇してきた石川さんの文章はどれもそれを体験した人のリアルな息づかいで書かれている。そんな中、山ではなく熱気球の冒険家・神田道夫さんと過ごした日々のことが書かれたこの本が印象に残っている。なんだかむちゃくちゃだ!と思う反面、その場に立たされたとき瞬時に下す判断が生死をわける。きっと街に暮らす私たちには想像もつかない景色が広がっているのだろう。

2020-01-11 00:05:56
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久しぶりのお客さんが店に入って来るなり「がんばってるねー」と言ってくれた。その屈託のない笑顔が妙に嬉しかった。でしょでしょとつい言いたくなるような感じ。その前にSNSで見かけた投稿にんーーーとなっていたので、余計にスッキリしたのかもしれない。あと亀山さんの展示、先日新潟日報に展示情報が載った影響でうちを知らなかった年配の方がいらしてくれる。そしてそういう方々は往往にして入場料は?って聞いてくれて、無料ですと答えると悪いねぇと言う。こちらこそ新聞の情報を頼りに、足を運んでくれてありがとうと思う。きっと気になったら行ってみるが染み付いているんだろう。

 

no.15

『張り込み日記』 渡部雄吉(ナナロク社)

新聞…新聞…と頭に思い浮かべて思いついたのは新聞とは関係ない、この本。昭和33年、殺人事件の真相を追う実際の刑事の捜査を撮影した写真はまるで映画のよう。新聞にも街にも情報は記されていて、残っている。それを見つけるかどうかはその人次第。SNSなどない世界を生きてきた人たちはきっと情報を見つけたり調べたりする力がいまの私たちよりずっと高いのかもなぁと思う。

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